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2004.12.18

とろとろと穏やかな土曜日

絵画館前のイチョウ
 平穏な土曜日であった.
 
 朝,ゴミを捨てに行くと,ゴミ捨て場のそばで咲き乱れているサザンカ数本から,ブワッと羽音を立てて,スズメが数十羽飛び立った.体が小さいから小枝の間に入り込めたのだろう.近づくまで全く気配に気づかなかった.花の蜜めあてだったのかもしれない.
 
 ゴミを捨てて戻る途中,畑の向こう側に立っている柿の木から,スズメどもが恨めしそうな目で見ている気がした.柿の木の上のほうに,二つ三つ木守りのように残っている実が青空を背景にして赤く光っていた.スズメは柿が嫌いなんだろうか.
 
 東京23区とはいえ,この辺りは静かで住宅街の中にいきなり小さな畑があったりする.夏の黄昏には畑の上をコオモリが飛び回り,冬から春にはメジロが遊びに来る.毎年のようにウグイスがやってきては谷渡りをやっている.結構贅沢な環境なのかもしれない.
 
 太陽高度が年間で最も低い今頃は,正午過ぎの陽光が部屋の奥まで射し込んでくる.夏場よりも室内が明るく感じられるのだが,それも午後3時まで.低い太陽は早々に家並みの向こう側に隠れてしまい,それとともにしんしんと空気に冷えが戻ってくる.
 
 午後4時を過ぎたら,カーテンを閉じて部屋の中に明かりを灯す.外では子供の声や,自転車に乗った豆腐屋のラッパの音が通り過ぎるが,年の瀬の週末は実に静かだ.
 
 週に一度は,こうやって静かに穏やかに,説教めいたこととは無関係に過ごすのも悪くないね.
 

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