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2005.01.06

かわいそうなロボット

冬の桜

 WIRED NEWSで紹介されていた「人間に怯えるロボット」というのを読んだ( オリジナルは12月22日 ).詳しくは記事の方をご覧いただくとして,この作品の題名『終わりなき閉鎖』とは別に,「人間に怯えるロボット」という言葉が醸し出す雰囲気は,この言葉とともに一人歩きしそうな気がする.
 
 三本の柱に閉じ込められたロボット達が,普段はお互いに静かにおしゃべりをしている.けれども人間が近づくと緊張する.近づき過ぎると怯える.
 
 可哀相なロボット達.
 
 作者はこの作品を通して9.11テロ後の人々の行動――つまり,殻に閉じこもり,好奇心はあるが,少しでも危険があるとひるんでしまう,そんな人々を批評しているのだそうだ.しかし,そのような心象はわれわれにはお馴染みではないだろうか.
 
 もしかしたら,小さな頃から,そして普段の生活でも当たり前に「人間型ロボット」というイメージが身近にある日本人にとっては,そのようなロボット達は“シックリくる存在”なのかもしれない.
 
 きっと私だったら,怯えるロボットを前にして「自分はロボットから見ると神のような存在なのかもしれない」とは考えないで,「ああ,君達と同じように柱に閉じ込められて,静かにおしゃべりしていたい」と思うかもしれない.
 
 こんなこと考えるなんて,ちょっと疲れているのかな.
 
 記事を読んだ後にロボット達の写真を見たのだが,ガッカリしてしまった.
 
 私の勝手な想像では,暗色で艶消しされた柱が三本並んでいて,スリットの内側にはクローム鏡面仕上げで継ぎ目のない,流線型を強調した,いかにもお金がかかってそうなロボットが立っている――というものだったのだが,実際のところは白木の建築部材のような板でできた長方形の囲いの中で,安っぽいアルミ棒とプラスティックの仕掛けが立っている,という具合.
 
 目指すところはいいのだが,細部に神を宿らせてもらいたかったな.
 

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