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2005.02.01

ピンクと紫の自衛隊

サンマルコの鐘楼(2003年カーニバル最終日)

 『人間を幸福にしない日本というシステム』でご存知,ウォルフレンの新刊が出たそうで,買おうかどうしようか迷っている.


 『世界が日本を認める日――もうアメリカの「属国」でいる必要はない』( カレル・ヴァン・ウォルフレン PHP研究所 )

 タイトルは実に魅力的なんだが,目次だけを眺めると,どうも詳論が並んでいて常識的な論理が展開されているだけのような気がしないでもない.
 
 このタイトルを見て思い出したことがある.まだウェブログなんぞ始めるずっと以前のことだが,思い出した今のうちに書きとめておこうと思う.ウォルフレン先生は立場もあって,非常識なことは書けないだろうし.

 アメリカがいちゃもんをつけてイラクに侵攻し,日本がホイホイと追従しようとしたとき,私は周りの人間に「自衛隊を送っちゃいけないんだ」と云って回った.しかし純一郎君はホイホイとお追従して,とうとう部隊派遣されてしまった.そのとき,私の周りの人間は「早く自衛隊を呼び戻せ」と私が云うと思ったらしい.
 
 私は云った.「やるんだったら徹底的にやりなさい.百人規模なんてセコいこと云わないで,数千人,数万人送るがいい」――これは真意である.しかしその先がある.
 
 「自衛隊だけじゃなく,民間企業も送るべきだ.メーカー系を中心に,イラク現地での雇用創出をおこなわないとダメだ.生活水準の向上と価値観の変化は経済活動を通しておこなうのが一番なんだ.そして,民間企業,民間人を守るために自衛隊を送り込めば大義も立つし名分も守れるではないか」
 
 しかし純一郎君はショボショボの部隊を片田舎の町のハズレに送り込んでしまって,可哀相な自衛隊のみなさんは水汲みなんぞをやっている.それも戦闘服で.戦闘服を着ているのに「われわれは戦いに来たのではない」と云っても,説得力ゼロである.
 
 やるなら徹底的にやる.経済立国ニッポンは経済で地球平和を実現すべきなのだ.そのためには最大限の努力をすべき.だから派遣部隊の戦闘服は特別誂えにしなければならない.これを着ていたら絶対に戦ったりしない,絶対に安全なヤツらだ,と認識されるものにするのだ.
 
 たとえば,ピンクと紫の迷彩服,肩章にはピカチューのマーク.
 
 確かにこんなカッコ,ふだんなら完璧に異常だし,日本人がそんなカッコしているのは恥ずかしくて見てられないだろう.ヴェネツィアのカーニヴァルで,ピカチューの着ぐるみ姿の子供を見ても恥ずかしかったもん.たぶん他の国の軍隊からは後ろ指を指されるだろうし,外国人記者は日本人記者を莫迦にするだろう.
 
 でも,アメリカが侵攻したイラクは普通ではなくなってしまっている.だからこれくらいのパンチ力が必要なんだと思う.こんなヘンな衣装で「われわれは戦いに来たのではない.日本から喜びと楽しみをみなさんと一緒に作るために来たのだ」と云えば,普通ではないイラクでは十分に説得力があると思う.
 
 常識が通用しない場所には,非常識が通用するんだ.
 
 
 ところで,ピンクと紫の組み合わせ,ムスリム的にはオーケーなのかな.
 

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