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2005.02.04

門前仲町は清清していた

秩父の空

 仕事で門前仲町に行った.
 
 普段は内勤のデスクワークで,(もっぱ)ら会社の中だけで仕事が完結するはずなんだけど,年度末になって立て込んできて,現場スタッフは忙しいし,お客さんからの最初のヒアリングだからというわけで,久しぶりに外に出た.
 
 門前仲町は東京メトロ・東西線と都営地下鉄・大江戸線が交差するところ,いわゆる「下町っ!」という感じのところだ.東西線の改札口を東に上がれば,永代通り沿いの商店街に「成田山」と書かれた深川不動の入口と,その奥には仲見世の間口が並んでいる.
 
 不思議なことに,会社からたった4~5キロしか離れていないのに,空気が違う.清清しているのだ,そして活気がある.新宿や池袋みたいに人がたくさん歩いているわけではないのだが,どこか活気があって,空気につやつやした明るさを感じる.どうしてなんだろう.もしかしたら海のそばで,運河が幾筋も流れているから湿度が高いのだろうか.それとも,神仏のご利益?
 
 深川不動の隣には富岡八幡があって,まさに門前町である.
 
 富岡八幡から南に下ると運河にかかる巴橋を渡る.橋から眺めると,運河の両岸には桜の木が並んでいた.まだまだ枝だけだが,満開時には見事なことだろう.これはぜひ,季節になったら花見に来たいところである.神田川・面影橋辺りは川面に桜が軒を並べ,まるで川の上に白い綿雲で蓋をするような「テンコモリの豪華さ」だが,こちらは川幅があるので,差しかけた枝が軽やかに楽しいだろうと思う.この巴橋,鬼平犯科帳では蓬莱橋として書かれているらしい
 
 昔は屋形船が料亭の裏に乗りつけていた――と,訪問先のお客さんが教えてくれた.いまでは芸者さんも一人だけになってしまったそうで…….いわゆる「深川芸者」ね.
 
 東京に住んでいても,なかなか普段の生活圏から外に出る機会がないので,知らないことばかり.山手線の内側なんて,自転車でくまなく巡ることが出来るくらいに狭いのに,まだまだ知らない町や道があって,それより外側には広大な空白領域が広がっている…….大航海時代の船乗りは,きっとこんな気持ちだったのだろう.
 
 これからは時々仕事で外に出よう,と思った.
 

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