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2005.02.10

毎日の三原則

アルセナーレ近くの屋根

 モットーとか座右の銘,あなたにはあるかな?
 
 アシモフというSF作家がロボット工学三原則というのを作った.簡単に云うと


  1. ロボットは人間をいじめちゃいけないし,いじめられるのを黙って見過ごしちゃいけない

  2. 最初の原則に反しない限り,ロボットは人間の云うことをきかないといけない.

  3. 前のふたつの原則に反しない限り,ロボットは自分の身を守らねばならない.


 
 この三原則を使って,アシモフはロボットの登場するSF作品を書いた.有名なところでは『われはロボット』なんだろうけど,私にとっては『鋼鉄都市』をはじめとするイライジャ・ベイリ・シリーズかな.お話の中に登場するロボットには,基本ソフトにこの三原則が組み込んであって,この「枠組み」の中で動くようになっている.
 
 この「枠組み」はその後に書かれた数々のフィクションに登場するロボットの行動原則にもなっていて,自律型のロボットはほとんどがアシモフの三原則を踏襲しているようだ.ロボットにはそのような,人間が与えた原則やルールがある.けれども,とうの人間にはそもそもの原則がない.そこで悩んだり困ったり唖然と立ちすくんだりする.
 
 そりゃ,社会ルールだとか規範だとか,マナー,条例,法律,憲法――と色々なキマリや枠組みがあるけれども,それは「?してはいけない」というのがほとんどでウンザリしてしまうし,「?しましょう」というのはほとんどない.あったとしても自分自身に引きつけて眺めてみると,あまり意味がないものだったりする.
 
 つまり,人間の原則は自分自身で考えなければならない,ということ.これが最初の原則なんだろう.でも,これが結構大変で骨の折れる作業だったりする.自分で自分の原則を作るのは,本当に難しくて途方に暮れてしまう.なぜかと云うと,
 
 ――自分の生きる目的とは何か?
 
 という,実に不毛な質問を立てなければならないからだ.「自分は?のために生きている」と明言できる人がどれほどいるだろうか.それに,たとえ自分の生きる目的を定めることが出来たとして,その目的のために生きられる人間がどれほどいるだろうか.別の角度から考えてみると,その難しさと希少性がわかると思う.つまり,
 
 ――「あなたの生きる目的は○○○です」と他人に指示されたとき,その「○○○」のために私は生きられるのか?
 
 と自問してみれば,「はい」と答えることが難しいのに気づくだろう.
 目的とは自分自身で納得できないと,目的とはならない.当面の目標はいくらでも考えつくだろうし,努力すれば達成できるかもしれない.たとえば「今月の営業成績は×××万」とか「誕生日までに5キロダイエット」とかの具体的なゴールのことだ.
 
 でも,目的となると皆目見当もつかない.

 実際には「わたしは○○○のために生きています」という人は存在している.そういう人たちはすごいと思うし,懸命に頑張っている人を応援したいとも思う.
 
 けれども,まだ自分が「何」のために生きているのか,自分自身で解らない=答えを見つけきれていない人たちがいるのも確かなこと.そういう人たちも応援したい.投げ出さないでね.
 
 投げ出したくなったときは,取り敢えず自分自身のための「毎日のちっちゃな三原則」を作って,1ヶ月間試してみるのをおすすめする.人生の目的なんて考えなくていい.思いつきの行動ルールとか座右の銘とかだ.しっくりこなかったら,翌月にはささっと修正すればいい.そうやって自分に馴染むモノを見つけるのも,目的に近づくためのひとつの方法かも.生活全般ではなくて,仕事についての三原則でも構わない.もしかしたら「最寄り駅と自宅の間だけで有効な三原則」なんてのがあるかもしれない.
 
 ひとり一人に違う三原則が無数にあるんだろうなぁ.「清く正しく美しく」なんてオーソドックスなものとか「脅かされず踊らされず踊る」(秋野豊先生)とか.
 
 機械太郎のお仕事三原則:
 ・使う人が安心できる
 ・使う人が快適を感じる
 ・使う人が便利に感じる
 そんなシステムを作ること
 

今日の後テーマ:IXOHOXIの「Artillect」

 

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