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2005.02.15

心を守るガジェット

青空

 ドイツの電話会社T-Mobileがスマートフォンを発表したというニュースがあったかと思うと,ちょいと元気のなくなってきているボーダフォンが出した日本初のスマートフォンについての記事が出たりして,PDA使いとしては実はひそかに嬉しかったりする.このところPDAの出荷台数低迷のニュースばかりでハラハラしているのだが,PDAがなくなってしまってもスマートフォンが普及するのなら,それはそれで構わない.
 
 スケジュール管理をCLIEでおこなっていることは先日書いたが,そもそもCLIEを作っている会社にヤル気が見られないのでどうしたものか,再び紙の手帳に戻らねばならないのか,となかば諦めかけているのだ.
 
 PDAとはご存知の通り,スケジュール,住所録,メモなど6穴バイブルサイズの手帳の機能に加えて,ネットに接続してウェブページを見たり,メールを送受信したりできるし,電子書籍を読んだり,パソコンで録画したテレビ番組を見たりもできる( 一部機種に依存 ).だが,そんな機能はどうでもいい.
 
 とにかくスケジュール管理がシッカリとできればいいのだ.PDAの基本はそこだと思っている.
 
 シャツ,またはズボンのポケットに入る大きさと軽さで,どこにでも持ってゆける.かさばらず,でしゃばらず,必要なときに素早くスケジュールをチェックし,スケジュールを立てることができる――それがPDAの醍醐味だ.加えて,自分の行動記録を簡単に残せる.
 
 最近,どうも人々の頭が飽和状態じゃないか,と思っているのだが,流れ込む情報を処理できないだけでなく,自分自身の行動やスケジュールの管理も飽和状態になっているのではないだろうか.来月の今日は何をしているか,来週の今日は何をしているか,明日のこの時間は何をしているかが凡そ予想できるのとできないのとでは,精神的な負担が格段に違うと思うのだが,いまだに紙の手帳を使ってダブルブッキングで慌てている人が,私の周りには多過ぎる.
 
 昨日は,家人が夕刻からのオペラ観劇を失念していて,出勤してから気がついていた.
 
 世の中はどんどん複雑に混乱の度合いを高めているというのに,人間の脳は相変わらず1万年前と同じ働きしかできない.そのギャップを埋めるのにPDAという機械は最適なのだ.これは行動を縛るのではなく,自分の頭のゆとりを守るための防具なのだ――と気づいている人がまだまだ少ない.
 
 作っているメーカー自体,その認識がないので,余計な機能を満載して複雑の度合いをますます高めるようなことをしている.それでは売れないのに.
 
 PDAに関しては,製品ラインナップが本来目指すべき方向とは違うところへ向かいつつあり,それが不人気の原因になって販売台数が減り,ユーザが幻滅して買わなくなり,それを補うために余計な機能をつけ……という悪循環に陥っている.もう,これはダメかな,と思っていたところに,国内外からスマートフォンという,実に頼もしいニュースが聞こえ始めている.
 
 歓迎したい.
 
 PDAもスマートフォンも,そのスケジュール機能は,脳の,心の健康を守るためにあるのです.
 

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