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2005.03.09

スキッと吸うか,スパッとやめるか

横浜の空

 先月末に「たばこ規制枠組み条約」が発効され,愛煙家の皆さんはますます肩身の狭い思いをしているのかもしれない.昨日は,地下鉄の入口で手渡されたティッシュに「歩きタバコはやめましょう」と赤字で大書されていた.まさにその通りだった私の前を歩く男性は気まずい思いをしたに違いない.
 
 私は愛煙家だった.
 
 既に煙草を人生の選択肢からはずして2年になるが,なんら不便も不安も感じていない.ある日,いきなり,喫煙が莫迦々々しくなってやめてしまった.そのままである.禁煙ではなく断煙でもなく,様々に訪れる人生のオプションに,煙草というものが入り込む余地がなくなってしまった――ただそれだけのことだ.
 
 だから,他人が吸っていても全然気にならない.
 
 それまでは15年間に渡って,1日1箱吸っていたのだが,その瞬間を境に人生から煙草がなくなってしまった.そして気づいたことがある.煙草を吸わないと――
 
・週末の夜に安心できる
 
 愛煙家なら理解できると思うが,「あと5本だから大丈夫」とか「あと3本しかないから,どうしようか……,角の自販機で買おうか,でも午後11時までだよな~」とか,週末の夜がやってくると悩ましいことを考えてしまうのだ.カートンで買っておけばひと安心だが,不思議なことに,個箱で買うのとカートンで買うのとは味が違うように感じる.個箱の方がうまいような気がするのだ.だから常に手持ちの在庫に悩まされることになる.
 
・出かけるのが億劫でなくなる
 
 最近は禁煙エリアが増えているので,外出した先でも常に喫煙可能な場所を探している自分に気づく.実に情けないのだ.食事をするにも「喫煙席で」というときに卑屈な思いをする.あ~,禁煙席だったら空いているのに…….不思議と,飛行機での移動では煙草を吸いたくなることはない.気圧の問題だろうか? 
 
・ニオイに敏感になる
 
 喫煙者は常に煙を身にまとっている.衣類の繊維に入り込んだ煙の微粒子が,常にニオイを出しているのだが,喫煙者は馴れてしまっているので気づかない.しかしこのニオイ,雨や汗などの水分と合わさると,独特の悪臭になっているのだが…….私も吸っているときは気づかなかったが,いまでは電車の中や会社で「あ,こいつ吸ってるな」とか「あ,いま吸ってきたな」というのが,向かい側の席でもわかるのだ.
 
 そして最後に,実はこれが最大の快感なのだが,煙草を吸わないと――
 
・喫煙者を横目に優越感を味わえる
 
 喫煙コーナーで煙草を吸っていると,恐らく煙草を吸わないであろう人々が横を通るたびに視線を気にしていた自分であるが,実はその感覚は正しかったのだ.非喫煙者は,喫煙者に対して優越感を抱ける.正当な優越感である.世間のとげとげとした視線は本物なのだ.


 そもそも,喫煙者が気づいていないことのうちで一番重要なのは,
 
姿勢が悪い

 
 だろう.煙草を吸っているときは,背中が曲がっている.猫背ほどではないが,どこか卑屈な感じがある.そのことに喫煙者であったときには気づかなかった.
 
 背筋を伸ばし,キリッと煙草を嗜んでいるなら,まだカッコいいかもしれないが,どうも,いずれのスモーカーもカッコ悪いのだ.あんなカッコ悪い人々に自分が混じっていたのかと思うと,いまさらながらウンザリする.
 
 吸うなら他人に迷惑をかけず,カッコよく吸っていただきたい.それが出来ないならこの本をおすすめする.

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