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2005.03.11

前を向いて立ち止まる

お茶の時間

 カルフールというフランスのスーパーマーケットチェーンが日本から撤退し,今後は中国に注力する.カルフールは既に中国には50店舗を展開している.だから日本は外国にとって重要ではないのだ――という,ただでさえいい加減水浸しなところに,さらに冷や水をぶっかけるような論調で締めくくったマスコミがあった.同じマスコミの立場から注意したい.
 
 そのような愚かなシメ方は,やめていただきたい.
 
 だいたい,2000年12月にカルフールが日本上陸,という時点で「こいつら何しにきたんだ」と思っていたのだが,案の定の撤退である.フランス人幹部の記者会見でも「我々に非がある」というコメントだったようだが,当然だ.その潔い姿勢は評価できるし,我々も冷静に見習わなければならない.フランス人が「我々が間違っていた」と云ったらそうなのである.もしこちらに間違いがあるなら「君達が間違っている」と云う.
 
 上陸直後にある分析が公になっていたようで,これも頷ける内容である.この際,分析などはどうでもよろしい.カルフールには中国で頑張っていただこう.
 
 なぜ「海外の大資本が日本撤退」→「日本は見捨てられた」となるのだろうか.あまりにも貧しい発想ではないか.「海外の大資本が到来」→「日本は被害を受ける」みたいな見方しかできないからだろうか.被害者意識を「くすぐる」ようなマゾ的書き方は,そろそろ止めてみないか? 
 
 銀座に高級ブランド店が軒を並べ飽和状態だとか,「どこにそんなカネがあったんだ」とか「あるとこにはあるんだね?」という話が絶えないのを,君はどう考えるのか.普段は記者会見の受け売りしか書かないくせに,たまに分析報道をするとステロタイプな結論にしてしまうというのは,まずい.分析するなら,今後の中国におけるカルフールの未来を予言していただきたいものだ.中国だってどうなるかわからない.彼らだって冷たい清涼飲料水を飲むのだから.
 
 マスコミの端っこに座っている私も気をつけなければならないのだが,どうも我々は,ウシロを向きつつ突っ走ってしまうきらいがある.必要なことは前を向いて立ち止まることだ.そして再び歩き出すのだ.うろたえるな.うろたえるからウシロ向きのまま走ろうとする.


 カルフール日本撤退に関しては,今後の日本の進むべき道についてや,それに対する政府行政のピンボケ具合など,様々なヒントや教訓を導き出せるのだが,別の機会に書けるだろう.

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