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2005.03.18

カッコよく変身しよう

数寄屋橋の天井

 日本青少年研究所が発表した調査によると,日本の高校生は自己中心的で刹那的,国に誇りを持てず,国旗に敬意を払えないし,将来に対して悲観的で勉強はしないが,純粋な恋愛に憧れていて,でも親の介護はしたくない――だそうだ.
 
 その原因分析として「年功序列とか優良企業とかの既成概念が役に立たなくなったから」と研究所長は語っているようだ.そしていわゆる「識者」と呼ばれる人たちは
 
・大人が新しい価値を示してゆかねばならない
・親を啓蒙して国に対する誇りを持たせるようにするべき
・学校教育は基礎学力を身につけさせて子供が自信を持てるようにしろ
・マスコミをはじめとする社会全体が若者に誇りを感じさせろ
 
 と語っているそうだ.
 
 調査結果も,それに対するコメントも目新しいものではない.マスコミ的には「不安をより確かなものにする材料」でしかない.これを使えば「日本の将来はますます真っ暗」「もう誰にも頼めない」「楽しむなら今のうち」と,色々ダークな特集テーマを考えついてしまう.
 
 そもそもこの「識者コメント」なんて,それぞれ指摘されていることが可能だったら,今頃こんなことが問題視されるようなことはない.出来ないから問題になっているのだ.ちょうど「あの山に登れ〜!」と掛け声ばかりで,靴が脱げて,靴下が地面に釘付けになっているのを知らん顔しているようなものだ.「識者」ほどアテにならないものはない.
 
 既成概念だとか価値観だとか啓蒙だとか教育,社会,誇り……そんなもの役に立たない.ではどうすればいいのか?
 
 我々がカッコよくなればいい.ただそれだけのこと.基本的な身だしなみに気をつけて,背筋を伸ばし,素直に暮らせばいいのだ.それだけのことなのである.他人の云ったことをヘンに勘ぐって解釈して被害者面に安住しない.「所詮自分なんて……」というフレーズを自ら禁句にする.もっと簡単に云えば,
 

自分のヒーローになる

 
 ――これにつきる.昔からアニメや変身ヒーローものに登場している,いわゆる「ヒーロー」である.自分が自分にとってそんなヒーローになればよろしい.実は簡単なのだ.ただ恥ずかしいだけなのだ.こっぱずかしいから,誰もがヒーローになれるわけではない.でも「時限ヒーロー」なら誰にでもなれるんじゃないかな.
 
 駅の乗り換えのコンコース100mの間だけはヒーローに変身する.背筋を伸ばし,前を見つめ,颯爽と歩く.口元に不敵な笑みを浮かべてもいいじゃないか.「いまこの瞬間,この場所で一番強くて賢くてエライのは自分なんだ! 人々を救えるのは自分しかいないっ」と信じ込んでみよう.もし自分にヒーローになる資質が足りないというなら身につければいいだけのこと.具体的な方法は本屋にゆけばわかる.
 
 実は随分昔から,ウルトラマンの「カラータイマー」というツールが我々の手の中にあったのだ.3分間だけのヒーロー.でも,だんだん馴れてくると,電車に乗ってからもヒーローになれるし,家でも職場でも変身できる.ウルトラマンより長持ちします.ぜひお試しを.
 

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