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2005.08.03

おサイフケータイで量り売り復活!

ソラ

 そもそも,JRのイオカードがなくなる――というので仕方なくSuicaを買ったのが,Felica機能やRFIDに関心を持ち始めたキッカケだ.そしてとうとうおサイフケータイなどに興味を持ってしまった.だが,まだおサイフケータイを持っているわけではない.しかし恐らく避けて通れないのだろうし,来年の今頃はきっと持ち歩いているだろう.au by KDDIにするか,NTT DoCoMoにするか,はたまた WILLCOMに希望を託すか…….
 
 まだ決めかねている.ま,9月までノンビリ悩むとするか.
 それにしてもSuica,使ってみると実に便利.「チャージ? 何それ〜」と不審がっていたのだが,いざ使ってみると便利この上ない.きっとおサイフケータイもそうなんだろう.きっとEdyも同じなんだろうな,と静かにワクワクしているのだ.


 おサイフケータイの機能で注目したいのは以下の3点――
 
 ・どこでも個人認証ができる
 ・小額決済が簡単になる.つり銭のわずらわしさがない
 ・常に持ち歩き,そばにある
 
 どういうことか?
 
 まず個人認証ができて小額決済がどこででもできるのだから,銀行振り込みやクレジットカードが不要になる.いま自動引き落としなどで支払っている公共料金や光熱費がFelicaに対応してくれるのだとしたら,面倒な引き落とし手続きをすることもないし,契約の乗り換えや解約も簡単にできるようになる.
 
 ちょっとしたサービスの良し悪しで,お客さんが殺到したり,たちまちソッポを向かれたりするだろう.
 
 しっかりとした認証付き小額決済が手軽にできるとしたら,少量多品種の「お試し購入」が促進される.鈴木敏文的には瞬間的画一化の消費社会かもしれないが,そのサイクルがいまの数十倍以上に早まるだろう.本当の意味での多様化の社会が出現する.リアルタイム・マーケティングこそがマーケティングとなる( 良い意味でも悪い意味でもね ).個人消費が実時間で集計され,高性能コンピュータが次の瞬間の予測値をはじき出す.爆発的流行が12時間ほどで通り過ぎてしまう――かもしれない.
 
 いっぽう日常生活のミクロな側面としては,小額決済の手軽さから「量り売り」が見直されるようになる.店も客もお釣りの心配がいらないから,様々な商品をグラム単位で買えるわけだ.化粧品の量り売りが当たり前になるかな.1円未満の端数もFelicaに記憶させておけば「次回ご来店の際に合わせてお支払いください」とか「端数分はポイントからお支払いいただけます」というサービスが可能になる.
 
 世の中「もったいない」(=MOTTAINAI)が流行っているようだが,きめ細かな量り売りで無駄な買物が減るだろう.いいことだ.自分のコダワリの品物を少しだけ,色々と試し買いしてみる.そこに無数のマーケティング状況が生まれる.

 おサイフケータイの普及は生産・流通・消費の最適化を促進する.いまはPOSシステムのバーコードリーダーを介して感じるだけの消費行動が,おサイフケータイ一つひとつがセンサーとなって,即時に取得できるようになる.「常にそばにある」とは,そういうことだ.
 
 タイムラグは極限まで短縮され,マーケターにとっては受難の時代が始まるんだろうなぁ.“消費サイクル”“キャッシュフロー”“トレンド”が同義語になるかもしれない.

 自分の仕事に絡めて考えてみれば,たとえば「新聞のおためし購読」なんてのが簡単になる.実際にやるかどうかは政治的な問題が大きいけれども,技術的には来月からでも可能というぐらい簡単なアイデアだ.
 
 「今月は○○新聞にしてみよう」「あの新聞はつまらなかったから,来月からは××新聞を試そうかな」となる.新聞社や新聞販売店が開設したおサイフケータイ対応のサイトで,我々は短期購読契約と支払いを同時に済ませる.小額決済が可能だから1ヶ月単位ではなくて日単位での購読が可能になるだろう.
 
 きっと新聞の「メガ販売店」が生まれる.
 
 いまは多くの新聞販売店が,あるひとつの全国紙を中心として「専売店」というカタチで新聞を販売=配達しているようだが,おサイフケータイ的世界ではやってゆけなくなる.全国紙全種類に隣県も含めた地方紙,各種専門紙,スポーツ紙も複数取り揃え,新聞社発行の週刊誌にムックに……と,たくさんの紙媒体を取り扱うところが生き残るだろう.もちろん小さな専売店は太刀打ちできないから,販売店の統廃合やグループ化が進む.
 
 「メガ販売店」とは,新聞屋とコンビニの機能にピザ屋の機動力と宅配便のロジスティックス(輸送力)を融合させたようなものになるだろう.
 
 新聞を読みたい人は近所の「メガ販売店」のサイトで「来週は△△新聞ね,よろしく……チャリン♪( 1週間分の購読料をEdyで支払った音 )」と注文するわけだ.もちろん,新聞など読まず,ニュースなんぞネットとテレビで間に合ってしまう人が激増する可能性は否定できない.つまらん新聞など,さっさと解約するだけだ.

 こんな細かい配達をしたら,地域によって人気新聞が足りなくなったり,反対に売れない新聞が大いにあまったりするかもしれないが,それはそれでひとつの競争の姿であり,その結果として良質の媒体が生き残るのなら読者にとっても社会にとってもイイことだと思う.「メガ販売店」どうしが協働して,在庫のやり取りをするようにすれば,地域ごとの過不足を調整できるだろう.
 
 ……て,このやり方,もしかして郵便局が狙ってる?
 

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