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2005.08.04

クウネル新聞

ようこそケレベラ

 おサイフケータイの普及が新聞の販売形態を変える――と大胆なアイデアを書いてしまったが,きっと新聞屋にとっては驚異の世界,いや,脅威なんだろうと思う.脅威ついでにもうひとつ.
 
 日本の新聞はどれもこれも同じようなものと見られていて,全国紙は全国紙,スポーツ紙はスポーツ紙の中で差別化をしようと努力し,紙面改革や活字の見やすさ,印刷・輸送の合理化など進めているわけだが,如何せん,ニュースソースが大体同じようなものだから,内容も似通ってくる.で,同じように不景気で,同じように暗いニュースが,同じようなタイミングで掲載されるわけだ.
 
 報道には客観性とともに,記者の考え,偏らない主張,問題提起,先見性……などなど,様々な要素や機能が期待されるわけで,その過程でその新聞独自の雰囲気が生まれるはずなのだが,どうも最近どの新聞を読んでも同じような感じなのだ.
 
 となるとどうなるか.
 
 特色がなく,いずれの新聞も,いわゆるキラーアプリにも似た強力な誘引力を持たないがために,本筋以外のところでの勝負になってしまう.値下げだったりオマケだったり主催事業だったり.なんだか力を入れるべきところから,どんどんハズレているような気がするのだが.各社,そんな具合にして業界内で骨肉相食むみたいなことをやっている間に,着実に読者の総数は減ってゆくわけだ.
 
 新聞なんか,いらねーじゃん――というわけ.テレビとネットで十分だよ.ニュースソース自体がネットで情報配信を直接おこなうようになると,マスコミの役割って何? という疑問が鮮明に立ち現れてくる.
 
 これじゃいけねぇ――と勝手に危惧して,新聞屋の端クレとして色々と考えているのだが「キラーアプリ」って難しいね.


 たとえば購読料を現在の2倍にする.分量は1.5倍にして,質を1.5倍に高める.社説記事の執筆者には最高の報酬を約束するかわりに,最高の社説を書いてもらう.値段が倍でも内容が2.25倍だから従来よりもお得だし,そんな最高級の新聞を読むことで読者も満足する――とか,高級紙路線を考えてみたり,はたまた――

 暗いニュースは載せない.読んで「良かったね」とか「ほのぼのするねぇ〜」という記事しか載せない.国内の莫迦げた政局やら,殺伐とした経済問題とか,アホらしくて聞きたくもない国際紛争だとかは一切ない.ひたすら高さ2メートルで自分の周辺5メートルが世界の中心だと思われるような,春の陽だまりのような新聞はどうだろうか.
 
 配達され,朝食のテーブルに載っているだけで,朝の陽射しが柔らかく部屋に満ち溢れるような新聞.
 
 仕事が終わったら早く家に帰って続きを読もう,と思える新聞.
 
 たとえて云えば,マガジンハウスのクウネル( ku:nel )が毎日届けられるような,もしくは,ほぼ日( デリバリー版 )がパリパリの紙で届くような,そんな静かな心地好さかな.
 
 そんな新聞があればいいのに.そんな新聞だったら配達大歓迎.

 ……なんて思っていたら,「HAPPY NEWS」という本を見つけてしまった.内容は心温まる新聞記事のスクラップ帳.波照間島のエピソードで「あぁ,いいおまわりさんだなぁ〜,いい島だなぁ」と思わず涙ぐんでしまったのは歳のせいかな.おそらく,おまわりさん的には極めて論理的なことだったんだろうけど,やっぱり,東京なんぞに暮らしていると,こういうことで涙腺がゆるみやすくなるのかもしれない.
 
 どうですか.日刊クウネル新聞とか.もちろん購読契約と支払いはおサイフケータイで.
 

 

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