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2005.08.08

東日本行政サービス株式会社

この空は晴れるのか?

 さて来月の11日は選挙だ.あと1ヶ月.普段は政治とか関係ないよとか,行政のことははお役人に任せておけばいいんだよ,とか思考停止しちゃってる人たちも,一生に一度考えるには,ちょうど好いチャンスかもしれない.
 
 あと1ヶ月.人生80年=約70万時間のうちの700時間,つまり生きているうちの千分の一くらいは,ちゃんと考えてみたいもんだな.体重70キロだったら70グラム分.つまりケータイ半分くらいの軽いノリで考えてみない?


 郵政改革を否定するということは行政改革を否定することだ――という云い方があるけれども,それは郵政改革が完全に行政改革と合致しているなら云えるかもしれない.しかし郵政改革を進めることが必ずしも行政改革の実現であるとは限らないとか,郵政改革のやり方にちょっとヤバイところがあるってわかってきた――となると,少々問題が複雑になってくる.
 
 国民の幸せを目指して郵政改革するとしても,不確定要素だとか不明な部分だとか,その前に,考え始めたときから時間が流れて前提条件からして怪しくなっちゃって,一つひとつを検証しなおさなければならなくなっているというわけだが,思い込んだら命がけ――という一種の“恋は盲目状態”だと,それも冷静に見えなくなるんだろう.情熱的だねぇ.
 
 「国民の幸せを目指して郵政改革」というリクツ,ほんとに正しいのかな? 
 
 どうだろう.とりあえずネットとコンピュータを使って,本当に「郵政改革で国民の幸せを実現できるのか」を模擬実験してみては.どこかに行ってしまったナントカ・ジャパン計画の最重要課題とすれば,関係者にもヤル気が戻ってくるんじゃないかな.このプロジェクトに500億くらい使ってもよろしい.私が許可する.期限は3年.3年できちんと結果を出せば,まだまだ日本はやり直せるだろう.なんだったら民間企業にコンペをやらせてもいいかもしれない.こういうところに「民間活力」を使うのだ.

 国民の幸せって,なんだろ.
 
 国債で借金を未来に先送りすることが幸福だとは思わない.借金とか借りとか,いつまでも気になるもんで,喉に刺さった魚の小骨とか靴に入り込んだ小石とかに似ている.もっとタチが悪い.国債運用でなく郵便貯金をきちんと運用できるのかな.法律で守られた「民間企業」てのもヘンな話だ.
 
 でも,こんなヘンな話にしちゃったのは,私たちのせいなんだ.

 グリッドコンピューティングを応用したe-Japan計画による大規模行政シミュレーションの結果を受けて,20XX年春,5年間の時限立法により日本政府は,行政機能完全民営化による自由競争実験を開始した.
 
 これは行政機能を東西ふたつに分割し,国民は自由意志によってどちらか一方のサービスを選択できるものであった.
 
 東日本行政サービス株式会社( =東日サ )は本社を東京・お台場に,いっぽう西日本行政サービス株式会社( =西日サ )は大阪・日本橋にそれぞれ本社機能を設置,各サービス会社は内閣府ならびに外交と国防を除くすべての行政機能を有する.そして国民はよりよいサービスを居住地にかかわらず受けられることが,法律で保証されていた……
―― 新版高校日本史 △川出版 210X年刊 第1刷より



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