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2007.08.13

量子的バズ

仕事で、ある企画についての調査と分析をおこなっている。具体的に何をやったのかは、ここでは書けないのだが、ブロゴスフィアでまあまあの評判をいただいた。わが社においては、もしかしたら初めての経験かもしれない。リリースを発表してからあとの動きを追跡し、定量・定性両方のデータを集めている。

その調査の中で、「どのように企画についての情報がブログで広まっていったのか」を、会社の偉い人に説明しなければならない。そこでひとつの( ありふれた )モデルをもとに、流れを見えるようにしようとしていた。すると、「量子性」という考え方にぶつかってしまったのだ。

まず、企画のリリースを報道関係各社に送った。ネット系にはもちろんメールで。2、3日してそのリリースがニュース記事として紹介された。このあたりから、Yahooブログ検索、Googleブログ検索をはじめとした各種ブログ検索ツールを使って追跡を開始。

すると、企画の名称や関連キーワードでの増減が検索件数として把握できる。そこまではいい。検索結果として、企画についてどのような書き込みがあったのか、なかったのか、それも把握できる。一部、アルファブロガとか、パワーブロガの人たちの反応もわかった。それらのブログを読んで、実際に自分で企画を見てくれたらしい人々もわかってきた。

現時点で、それらの人々の存在がおおよそわかってきた。問題はここから先なのだ。

具体的なバズの流れを、エントリの記述、コメント、トラックバックで描き出そうとすると、それができないことに気づいた。構成要素としてソーシャルブックマークなども組み込んでみた。部分的なつながりは見えるのだが、全体の流れを描けない。ブログを点として、それらの点を線でつなごうとしても切れ切れになってしまい意味を持たないのだ。

あるエントリに書かれたことを参考にして、自分も企画を見た――という連続度1の分子がばらばらとネットに散らばっている状態、とでもいえるだろうか。ネット全体を眺めると、それらが雲のように広がっていて確かに存在していることがわかるが、微視的に見ようとすると意味をなさなくなる。誰かのエントリを読んだからといって、必ずしもリンクやトラックバックをするとは限らないから、情報の流れが切れ切れにしか顕在化しない。

そこで、「あっ」と気づいた。もしかして、これは「量子性」というやつだろうか?

ということで、いろいろとググってみたら、公文俊平氏や、ゾーハーの「クォンタム・セフル」とか「クォンタム・ソサエティ」にたどり着いてしまった。これはぜひゾーハーを読まねばなるまい、と確信したのだが、肝心なことに本がない!( たぶん絶版 ) さて、どうしようか。

たぶん、リリースを出すときに時間と送信先とのマトリクスで、掲載するURLを変化させれば、具体的なバズの流れをより具体的に追跡できたのだろうと思われる。次回の課題だな。しかし、そもそもブロゴスフィアの内部が量子的に振舞っているのだとしたら( その可能性は極めて高いと思われる )、“偉い人たち”とか“おじさんたち”に、それを理解してもらうのは難しい、もしくは不可能なんじゃないか、と思い始めている。

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