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2009.09.14

新聞記事のバラ売りはキーワードによる先物市場を作り出すか

Google Checkout と「掲載証明システム」によるニュースデータのバラ売りプラットフォームが実現したとしたら、ニュース記事の先物取引市場を作れるんじゃないかと思った。

記事ひとつひとつの内容は、言語解析技術でキーワード空間のような格付け空間にマッピングできる。「この記事は○○事件についての記事」とか「これは××についての関連記事」なんてのをコンピュータが “理解” できるということだ。たとえば、ヤフーニュースの記事下にある「【関連ニュース】」の一部では記事内容に合わせたリンクが自動的につけられているし、ウェブ広告では広告が表示されるページの内容に合わせた広告が出るような仕組みだったりする。

ニュース記事の先物取引」とは、コンピュータが記事を“理解”するこのような格付けの仕組みを使って、“これから出るかもしれない記事を先物取り引きする”というアイデアだ。

半年後の「政権」「交代」「国際」「評価」なんてキーワードの組み合わせの記事についての入札をおこなって該当記事を先物買いできるようにする。当然ながら、誰もが欲しがるニュースなら高くなるだろうし、誰も予想しないようなものや余り重要度が高いと思われないものは安くなる。キーワード空間に記事をマッピングするということは、記事を内容で格付けするということだ。記事の内容をどれくらいの粒度でマッピングするかによって入札額が変わってくるだろう。

たとえば「政権」なんて大粒で大くくりのものなら内容が予測しやすく将来の需要を簡単に見込める分だけ、最低入札価格が高くなるだろう。総選挙の時期を早めに予測できれば、衆院選挙についてのニュース記事を他社よりも格安で買えるわけだ。

いっぽう「島根」「映画」「県民会館」の3ワードでマッピングされる記事は需要が見込めないので安くなる( 他意はない )。ただし9月に“しまね映画祭”が開催されるのを知っていて、そのニュース記事が欲しい人にとっては喜ばしいことだろう。早めに入札しておけばポレポレタイムス社が全国紙のニュースを堂々と自サイトに格安料金で転載できたかもしれないわけだ。

実際にはキーワードの組み合わせだけではなくて、もっと複雑なアルゴリズムで格付け空間を作ることになるし、入札の仕組みには相当に自動化されたものが必要になるだろうけれども、こういうのは一度作ってしまえばあとは回すだけでおカネが流れるようになる。辞書やシソーラスのメンテは、読者のトラッキングデータを利用して自動化が可能に思えるし( クラウドソーシングの一種だ )。

これまで一律固定のくせに不透明だったニュースの料金が、こうすることで変動かつ公開となる。新聞社にとって心穏やかではないだろうけれども、前払い制でおカネが早めに入ってくるのだし、もしかしたら今よりも収入が多くなるかもしれないサ。ロングテールってやつ。

これまでは、新聞記事をコソコソ転載するなんて違法行為をしていたサイトや、おカネがなくて記事を買うことができなかった中小企業やNPOのサイトにも、ニュース記事を正々堂々と掲載できる道が開かれるわけだ。個人で入札してもかまわない。先の「掲載証明システム」を入札システム(=契約システム)につなげてやれば、契約成立と同時に掲載証明書を発行できる。

最初に雑誌記事やブログ記事でやってみるのもいいかもね。


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