« 『サイバービア 電脳郊外が“あなた”を変える』 | トップページ | 毎日新聞はラグジュアリー紙となる、か »

2009.11.26

落ちたら落ちたで、ま、いいのかな

ずいぶん前だけど、池田信夫氏の“ゆっくりとした衰退”を読んで、ああ、芦奈野ワールドだ、と思ってしまった。

なんだか日本というのがゴチャゴチャというかゴニョゴニョとしてきていて、アレコレほつれが見えてきているような気がする。ヘンな事件が多くなっているみたいだし、「混雑遅延」なんてワケのわからない理由で電車がよく遅れたりするようになったし、簡単な挨拶もロクにできないオトナが増えているみたいだし……。( ぜんぜん科学的じゃない生活実感なんだけど )

実際にそうなっているのか、それとも自分自身が歳を取ったからそんな具合に見えているのか、その辺がいまひとつ不分明なんだけど、仮に「実際にそうなっている」のだとしたら、こうやって毎日を送っているうちに、いつのまにか日本はゆっくりと衰退しつつあるんじゃないだろうか。

「このままじゃ経済大国の地位から滑り落ちるよ」とか「社会を維持できないよ」と焦りまくる人がたくさんいるんだろうけど、個人的には、ま、いいんじゃないか、と思うのだ。落ちたら落ちたで、それなりのやり方というものがあるんだろうし、その辺はお互いが協力するとか、昔のように隣近所とか親戚同士とかが助け合ったらいいんじゃね? と思うのだ。

もし、経済的に落ちこぼれてしまっても、それはそれでマッタリとした「かつての経済大国」という価値をウリにできるだろう。それに、もし、そんな“穏やかになってしまった社会”でお互いが助け合うことができないのだとしたら、“世界のトップランナー”であり続けたとしてもロクな世の中にはなりそうにない気がする。

自分としては、家族とたっぷりお喋りをしたり、近所のじいさんばあさんの話し相手になったりするのは、けっこう面白いんじゃないか、と思うのだ。子どもが保育園に通うようになって、ますますそんな思いを強くしている。会社と自宅を往復運動しているだけじゃ見えないものが見えるようになってきたからかもしれない。

これまでのシステムを維持したい人は、もしかしたら、これまでの「集金システム」を維持したいのかも、ね。



お祭りのようだった
世の中が

ゆっくりとおちついてきた

あのころのこと

のちに
夕凪の時代と呼ばれる
てろてろの時間

つかの間のひとときを

ご案内しましょう
夜が来る前に

まだあったかい
コンクリートに
すわって

( 『ヨコハマ買い出し紀行』第140話 最終回より )

« 『サイバービア 電脳郊外が“あなた”を変える』 | トップページ | 毎日新聞はラグジュアリー紙となる、か »

ウェブページ

フォト

hide module-header

redirect to tafworks.com

GglAnlytcs