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2009.11.20

子どもがうそつきを覚える仕組み

2歳半の息子を見ていて考えたこと。「子どもがウソのつき方を覚えるのは、親に最適化するからなんだ」ということ。


最初は正直なのだ。たとえば食事時にわざとフォークを床に落としたりする。すると親は「だめ。フォークを床に落としちゃ」なんて注意するわけだ。すると子どもは正直だから最初は「やだよ〜」とか云って、フォークを落とすことは正当なんだ、自分の望んでいることなんだ、と主張する。


そうなると親は「このまじゃマズイ」と思って、「ダメなんだよ。今度やったら怒るからね」とかなんとか、いわゆる“小言”とか“説教”なんてかんじになってくる。


子どもとしては、自分が(たぶん)唯一頼るべき存在の親が、何か自分を否定するような雰囲気のことを云っている。まずい。このままじゃママちゃんに嫌われちゃう、と思うのか、突然「うん」とかうなずくようになる。


「わかったね? もう、しないね?」「うん」


でも、次の食事時には再びフォークをポイっと床の上に投げ捨ててケケケ……と笑っている。「もう、何度云ったらわかるの」、で同じ繰り返し。


横で表情や反応を見ていて思ったのだが、恐らく子どもはフォークを投げ捨てるとかの具体的な事象ではなく、その場の雰囲気、つまり「やばい、ママちゃんに嫌われるかも」という雰囲気を何とかしようとして状況に適応しているのではないか。


まだまだ小さいから、フォークを投げ捨てたことを何とかしつつ、嫌われるかもしれないという状況の両方に対応することができないから、より切実な「嫌われないためにはどうするか」について最適化して反応しているのではないか。それが、「わかったね?」「うん」になっているんじゃないか。


こうして、結果として子どもはウソのつき方を身につけてゆく。


なんて、ぼんやり考えながら横でモグモグ食べている父親の私は、この状況にどう最適化すればいいんだろうか。


ま、いっか。

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