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2009.12.22

自治体関係者はスマートフォンを買いましょう

年末恒例の「今年の重大ニュース」とか「来年はこうなる特集」なんてのが書店に並ぶ週刊誌やらなんやらの表紙を飾っているので、私も自分なりに考えてみる。

やはり自分の普段の仕事の領分に関心があって、iPhoneで火がついたスマートフォン周りの賑やかさ、Amazonの Kindleから本格普及が回り始めたように感じる電子ペーパー・電子ブック周りが、来年の自分の仕事に大きく影響してくるんだろうな、と思う。

いまのところ最も関心を寄せているのが、Googleの Nexus Oneで、Google自身が公式ブログでほのめかしているようにオープンな戦略がスマートフォン市場を席巻するんじゃないだろうか、と思いたいのだ。個人的に iPhoneとか iPod Touchがカッコよすぎていけ好かないというバイアスもあるんだけど。

デバイスという塊ではそんなところなんだが、デバイスの構成要素を眺めると、ここにもいろいろとタネになりそうなものがそろってきている。

まず、iPhone に見られるマルチタッチ技術。Appleのマジックマウスもそうだし、Windows 7にも搭載なんだって? まだ身の回りで Win7搭載マシンが存在しないので何とも云えないのだが、これまで点ひとつのポインタでの0.5次元的な操作( 0次元の点を1次元的に動かす )だったのが、いきなり2次元的操作へと進化した。これによってタッチスクリーンでの入力の可能性が格段に高まったことは云うまでもないが、たぶんこの技術で重要なのは、モバイル環境での入力をより便利なものにしたということだろう。( ああ、加速度センサーで3次元的入力も可能だね )

これは、情報通信デバイスを携帯し屋外での使用を加速する。

モバイル環境での入力を向上させるものには、他にフリック入力Google日本語入力を挙げたい。フリック入力のほうは、もう見ての通りで、片手での文字入力で威力を発揮しそうだ。ケータイのキー入力よりずっとラクに素早く文章を作ることができそう。

いっぽう、Google日本語入力は、文字入力後の漢字変換効率を向上させてくれる。いずれも、外歩きシーンでの使用を強力にサポートしてくれるだろう。

モバイルの通信環境では、3Gは当然として WiMAXやらイーモバイルの PocketWiFi、そして我がウィルコムの WILLCOM COREやらがそろってきていて、手元のデバイスとネットをつなぐラインも太くなってきている。こうやってモバイル環境にこれまであったいくつものボトルネックが一斉に解消されつつある。

こんなふうに誰もがインターネットにつながったまま外歩きできるようなると、外歩きを中心とした市場がいろいろと賑やかになってくるんだろう。実際、デバイス側も GPSデータをツイートしたりしてリアル世界とネット世界という、これまで二分されていたふたつのレイヤーが、ほとんどリアルタイムに同期し始めている。

これまでケータイであれこれやっていたことなんて吹き飛んでしまうくらいの大変化が起きるんじゃないだろうか。たぶんそれは、日本国内だけでなく、世界と接続された状態が前提となった市場になるんだと思う。

エンドユーザ側の変化とか動きはこんな具合に推測しちゃうわけだが、いっぽうで、ネットPCとかUMPCが、この動きを後押しする。ネットのサービスなどの開発者は、場所や時間を選ばずに、これらの軽量なPCでネットに入り込んで作業をおこなうことが可能になるだろうし、よりクリエイティブな開発者・社ほどそのような働き方になるだろう。自宅や地域での開発が促進される。仕事のスタイルが変わってくる。

これらの動きから導き出されるのは、“地元”(=ローカル)な場所での仕事と消費、つまり経済活動だ。ローカルな情報、ローカルな場所がマネタイズの舞台になる。GPSとネットでゆるやかに、そして常時つながった人々が、ゆっくりと地元を散策する経済圏、なんてものを夢想してしまうわけだ。

おそらく企業体は、この変化についてゆくのだろうし、ついてゆかないとやってゆけなくなる。

ここで心配になってくるのは、地方自治体などの行政がこの動きについてゆけるのだろうか、ということだ。これまでは机の前に座ってマウスをカチカチやって情報を探していた人たちが、スマートフォンを手にして探しながら歩くようになる。概念的だったイチゴ摘みが靴音とともにリアル世界でおこなわれるようになる。この人たちの食欲に、行政関係者は応えられるのかどうか。

この辺に、2010年の青い海が埋まっているような気がするのだ。

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