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2010.04.18

一般紙の有料電子版は広告とゲームを促進する、かも

USA TodayのiPadアプリ、現在の無料が7月から有料に」(メディア・パブ)なんてのがあって、へぇ、なんだけど、果たして一般紙が有料電子版を展開してうまくいくのかどうか注目したい。

ウォールストリートジャーナル(WSJ)とか日本経済新聞のような、読者層を絞ったニッチな媒体だったら有料化の余地はあるだろうけど、他に同様の選択肢がある一般紙では難しいと思う。

価値というのは差異に生まれるもので、違いのわかるひとが違いの部分にお金を払ってくれる。差異がないのなら一番安いところに落ち着くわけだ。で、一般紙の中でも一番面白いです、楽しいです、なんてのを“ウリ”にして、そこを“差異”と定義して課金するなんてスタンスがあるわけだけど、ここにはちょっとした落とし穴がある。

新聞だけ見ているとヤバイ。

何年か前だけど、Gmail の画面で、たとえば受信トレイに新着メールが何もないとき、「暇つぶしにニュースでもいかがですか」というような表示が出ていた。いまは「よろしければ最新のニュースが満載の Google ニュースはいかがですか。」となっているが。

仕事や人生が大いなる暇つぶしであるかもしれないが、WSJや日経を読む人は、紙面に金儲けに関係した情報を求めている。いっぽう、全国紙とか一般紙と呼ばれるものに読者が何を求めているのかというと、実のところ「暇つぶし」が最大の目的なんじゃないだろうか。

小学校や中学校の頃、うちで新聞を読んでいると、よく父親に叱られたものだ( このときは朝日新聞 )。「新聞なんて読まなくても生きていける」。まぁ、朝食のテーブルで新聞を読んでいた父親にしてみれば、子どもが生意気なことしやがって、という感情的なものだったんだろうと今では思う。しかし実のところ、本質をついていた。

新聞なんて読まなくても生きていけます。

少なくとも、個人でカネを払って、時間を費やして( マジに読むと30分は必要 )、それに見合っただけのペイがあるかと問われれば、「ない」というのが正直なところ。他の人との会話のプラットフォームとしての話題提供機能を期待したところで、無料のテレビやネットには負けてしまう。何よりも、必要なニュースや情報には、どうして居ようと行き当たってしまう。ニュースのほうがこちらを見つけてやってくる。

簡単に云ってしまうと、一般紙の最大の機能は“暇つぶし”なんじゃないの? ということ。“暇つぶし”が悪いといっているんじゃない。こういうことを書くとすぐに「暇つぶしとはなんだ、暇つぶしとはっ!」と怒る人がいるんだけど、そんなことはどうでもいい。“暇つぶし”という軸が立ってしまうのだとすると、競合は新聞だけじゃないんだよ、ということが重要なのだ。

これまで暇つぶしで読んでいた一般紙のデジタル版が、ある日有料版になる。すると、若干は有料版を購読するだろうけど、かなり多くの人が“無料の暇つぶしのための△△△”に移動してしまうんじゃないか、ということ。で、その“無料の暇つぶしのための△△△”の運営者の人たちは、アイテム課金だとか広告だとかの“無料の暇つぶしのための△△△”の周縁領域でマネタイズのエンジンを回し始める。となると、“無料の暇つぶしのための△△△”の辺りが賑やかになって広告主の皆さんもやってくる――ということで、一般紙が有料化したらゲーム屋さんや広告業界が潤うというわけ。

ゲームと広告。

なんか思い出さない? iAd とかなんとか……

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