創造的な断絶として震災と原発事故をとらえてみる。
イノベーションとは、一種の断絶だと思う。自分の側や、自分を取り巻く世界が、不連続に変化してしまう。こんなエントリを書くと「被災された方々に不謹慎だ」と叱られるかもしれない。でも今こそ考えねばならない、いま考えなかったらいつ考えるのか、と思うのだ。
この震災と、それによって引き起こされた事故、それが暴露した様々な矛盾は、自分と、自分が生きている世界の両方に起きている断絶の瞬間であり、それをイノベーションの契機とすべきなのではないか、ということ。喪失や苦悩で哀しんでいる人に無理やり「やれ」というのではない。幸いにも助かってしまった私たちのような人間が、向かい風にむかって顔を上げて進むべきなんじゃないか、ということ。
そんなカッコいいこと云わなくても、変わらねばならない瞬間はやってくる。明らかにわかっていることは、この夏は「これまで」のような冷房に期待すべきではない、ということ。( いきなり話が卑近になって申し訳ない )
既に節電のために通勤電車の混雑が「普通」でなくなっている。そして、圧倒的な電力不足の予測が具体的な数字で示されている。これほど明らかに確実な“予言”されている変化、断絶を前にして何もしない、「これまで」とか「普通」の生活をただ待っているだけ、というのは能が無い。
たとえば在宅勤務、夜間操業、サテライトオフィス、別の土地での生活――などなど。もしかしたら、これまで望んでいたけど実現できなかったことができるかもしれない、と捉えたい。
今回の震災や事故に意味を見出したり、意味を与えたりできるのは、人間の特権なのだから。自然の猛威や、既得権益にしがみつく人たちに「やらずぶったくり」されてるだけじゃないことを見せてやろうじゃんか。
■首都圏の夏季電力不足に備える節電の本丸は大規模事業所 : アゴラ - ライブドアブログ
■震災前、震災後 - 業界人間ベム
「政府や企業や個人、いろんなレベルで「踏ん切り」がつくのです。いろいろ従来のしがらみで決断できずにいたことがらが、先送りできなくなるのです」
■オープンホームプロジェクト - Open Home Project
「このたび欧州各地の方々が部屋を解放し、日本から一時的ホームステイを希望する方々を受け入れる運動を起こすことにしました」