募金、寄付のプラットフォームとかAPIとか。
私の関係しているサイトが、「東日本大震災への募金キャンペーンをしたい」ということで、ちょっとだけお手伝いしているんだけど、なかなか面倒。そのサイトの運営会社が所有している物販サイトで義援金を集めるのだが、クレジットカード会社の課金システムを使うので手数料が発生してしまう。なんかもったいないというか、人の不幸でクレジット会社を儲けさせるって構図、釈然としないなぁ。
たとえば千円の寄付金をいただいたとしても、数十円をクレジットカード会社に徴収されてしまうわけだ。だったら、郵便振込みで手数料ゼロのほうがよくね? いやいや、郵便局まで行く手間を考えれば、数十円の上前なんてたいしたことじゃないよ、とか、いろいろあるだろうけど。
で、思った。募金プラットフォームを作ればいいじゃん。たとえば、ネットマイルが「インターネットを利用する全ての企業が容易に義援金募集活動を開始できるプラットフォームを提供する」とかリリースしていて、これなんかはウェブページに JavaScriptタグを埋め込むことで、簡単に募金の入り口を作れる仕組みになるのかな?
ただ、こいつの送金先は「日本赤十字社の実施する災害義援金窓口に寄付」ということで出口が固定されているわけだ。「税金の控除対象にはならないけどあしなが育英会にオレは寄付したいんだよぉ~」というときには使えない。
だったら、複数の募金の出口(=送金先 )に対応できるようにすればいい。
たとえば、そんな複数入口、複数出口に対応した募金プラットフォームがあるとしよう。日赤とか中央募金協会とかあしなが育英会が、それぞれそこに「出口」として登録する。
いっぽうで、私やあなたが管理しているサイトを募金プラットフォームに「入口」として登録する。登録すると「どの出口にしますか?」て選択肢が出て、好きに選ぶことができる。選んだ「出口」にあわせたスクリプトコードが発行されるから、私やあなたは自分のサイトのHTMLソースにそのコードをコピペすればいい。
すると、サイトにやってきたユーザにはちょうど Amazonのリンクのように募金の入口が表示されて、それをクリックするだけで簡単に募金することができる。決済方法はクレジットカードのほかに複数選べるようになっていると、ますます便利。Amazonのアカウントから支払ったりできるといいかもしれない。
「出口」を自由に選べることで、ネットに疎い団体でもネット上での募金活動をおこなうことができるようになるし、私やあなたは自分のサイトのテイストに合った募金主体を選ぶことができる。たとえば、ペットをテーマにしたサイトだったらWWFを「出口」に選べたりするわけだ。
この募金プラットフォームの提供会社(≒開発会社 )には募金のためのトラフィックが集まるわけで、そのトラフィックデータを換金した一部を振り込み手数料とすれば、ユーザにとっては手数料ゼロでクレジットカードで募金ができるということで納得感が出る。
こんな募金プラットフォームを誰か作ってくれないかな。……ていうか、もう誰か作ってそうだな。
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