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2013.07.05

景気がいいぞ、旅に出よう! てホントかよ。

夏休みの旅行者数、過去最高に…JTB見通し

 JTBは3日、夏休み(7月15日~8月31日)の旅行者動向を発表した。

 1泊以上の旅行に出かける人は前年同期比1・9%増の7884万人で、比較可能な2000年以降の最高を2年連続で更新する見通しだ。同社は「景況感の改善を背景に、消費者の旅行へ向かう意欲が高まっている」と分析している。

 国内旅行は2・2%増の7624万人で、これまでの最高となる。東京スカイツリーなど人気スポットを抱える首都圏が堅調で、世界遺産登録の効果で富士山周辺の観光客増加も期待される。

 海外旅行は、円安などの影響で5・8%減の260万人。中国や韓国が低調な反面、タイやマレーシアなど東南アジア、欧州が人気を集めている。

(2013年7月3日21時07分 読売新聞)

国内旅行が約97%となり。いっぽう海外旅行の人数はハナクソ……失礼、誤差のようなもの。お盆の時期だから“里帰り”で人数が膨れ上がるのは当然だとして、この数字で果たして「景気感の改善」と分析していいものかどうか。大概、景気が良いとか家計にゆとりがあるときには海外旅行なんじゃないかな。

JTBのリリースを見ると、旅行費用が高くなっているとある。数字を見ると国内旅行で1280円増、海外旅行で11800円増。国内旅行の数字には交通費や宿泊費、食事代などが含まれるそうで、これは円安で高くなった燃料費が影響してくる部分でもある。だから、旅行費用が高くなっているから景気が良くなっているとは言えない。海外旅行の数字にはジェット燃料代が含まれる。エジプトのクーデターとか中東の不安定さなんかで簡単に原油価格は上がっちゃう。

それから、このリリースにも載っているけど、JTB総研の「生活者の今の気持ち」調査によれば、増税や物価の上昇が生活 を圧迫しそうだ」と共に「やりたいことを後回しにせず、今できることを大切にしたい」という意識が高く 表れたんだそうだ。意地悪な言い方をすれば、この先どうなるかわからなくて不安だから今のうちに楽しんでおこうよ、てことかな。消費税上る前に、ね。

それと、ピピッときたのは昨日(2013年7月4日)の毎日新聞夕刊にあった石田衣良氏のコラムの一節。引用すると、

 経済が伸び悩み、国際社会での影響力が低下すると、その国は独善的になり、内に閉じ、伝統に回帰しがちだというのは、国際関係論のセオリーという。右傾化も国力衰退症候群のありふれた症状のひとつと冷静に指摘しておけば十分なのかもしれない。

世界遺産となった富士山は“日本の象徴”だし、東京スカイツリーなんてのも国が大きな旗振って進めた大プロジェクトだったしなぁ、と思った。煙と何とかは高いところに登りたがる、とかいうことか? 最近きな臭いのはその辺にあるのかな。煙でてんのかなぁ、煙が何かの狼煙[のろし]にならなきゃいいけどなぁ。

今年「遷宮」の年を迎えた伊勢神宮、出雲大社が人気、というのも、つまりは「伝統に回帰」てやつ? たまたまなんだろうけど。

そもそも、このリリースには年齢性別などデモグラフィックな情報が載っていないのが決定的に欠陥なんだよなぁ、というか、このリリース自体がある種の雰囲気を醸成するための情報源として機能するように期待されているんじゃないの? と勘ぐりたくなるわけだ。

こんな一見政治とは関係ない情報を取り上げて、原典にあたってあれこれ考えてみるというのは、参院選で誰に、どの党に投票すべきかを考えるための良い練習問題かもね。

【参考】
2013年 夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向(PDF:444KB)
http://www.jtbcorp.jp/scripts_hd/image_view.asp?menu=news&id=00001&news_no=1719


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