ノートPCのカーソルキーをかさ上げしてみた。
以前書いたエントリのなかで、「ベタつくシャーペンのラバーグリップをアクリルに交換した」や、あるいは「ダイヤブロックジュニアの車輪を増強してみた。」のような“改造もの”がよく読まれているのですが、今回もその“改造”系列のオハナシです。
会社支給の某社製ノートPCを使っているわけですが、会社ではこのパソコンを、もともと文章書き専門の人向けの機種としてマネージしています。平たく云っちゃえば記者用です。しかしながら、記者ではない私はプログラムコードを書くことのほうが圧倒的に多く、キー配列というよりも“キー配置”の微妙な加減が気に食わなくてイライラしていました。
具体的には、コードをテキストエディタで書くときに、編集対象となる場所を頻繁にカーソルで移動するわけです。たとえば簡単な例をあげると、
<html>
<head>
<title>....</title>
</head>
<body>
<hoge>...</hoge>
</body>
</html>
などと書くときには、要素の開始と終了を間違えないように同時に書く( つまり <head></head> のように開け・閉じをセットで書いていく )わけです。要素の内側に書かれる部分は、いま書いたものに割り込み、押し込むように書いていきます。
仕事がら最終製品ではなく、サンプルコードやテストのためのコードが多いので、もっぱらTeraPadのようなテキストエディタを使ってスクラッチで書くわけで、このとき上下左右のカーソルキー(↑↓←→)を多用します。
ところが、この某社製ノートPCでは、カーソルキーの両肩に載るように PageUp、PageDownが配され上キー(↑)をはさんでいます。おまけに、ご丁寧にも、PageDownのすぐ上にShift、Enterと続いています。
右に1文字移動しようとしたら1ページ下がってしまったとか、Shift押下しつつクラス名の大文字を入力しようとしたら改行したとか、キートップの高さが同じなので、右手小指が間違ったキーを叩くこと甚だしい、ということで、相当頭にきていました。
もう、これはプログラミング用の外付けキーボードを買うかどうしようか、というところまで来ていたのですが、ふと思いました。
押したいキーと、押したくないキーが右手の小指で区別がつかないからいけないのだ。右手の小指が押したいキーを押しやすいようにしたらどうだろうか?
ということで、上下左右カーソルキーの上に戸当たり用スポンジテープを貼ってみたところ、ビンゴっ! 大当たりでした。
スポンジテープ分だけキートップが出っ張っているので、PageUp、PageDownが低くなり間違って押すことがなくなったし、スポンジテープの出っ張りが指先の感覚の目標となり、ShiftやEnterの押し間違いもしなくなりました。おかげで、打鍵のミスが減りコードの生産性が劇的に向上したことは云うまでもありません。
このスポンジテープ、キャビネットや机の天板の縁に貼っておけば洋服ハンガーや傘の柄をチョンと架けられて便利です。ひと巻き職場にあると、あれこれ結構活躍しますよ。